沖縄県内で住宅ローンを組むとき、実際の金利はどのくらいなのか。2026年9月5日時点で、琉球銀行・沖縄銀行・沖縄海邦銀行・沖縄ろうきん・【フラット35】が公表している金利を、そのままの数字で並べました。結論から言うと、県内3行の変動金利の店頭金利は3.575%で横並び、固定は3年で3.7〜4.0%台、10年で4.4〜4.7%台、フラット35は3.46%〜です。ただし店頭金利は「引下げ前」の数字で、実際に借りる金利はこれより低くなります。その仕組みも②で説明します。金利がなぜここまで来たかは住宅ローン金利はどこまで上がる?を、月々の返済額は返済額早見表をご覧ください。
①県内の主な金融機関の店頭金利(2026年9月5日確認)

| 金融機関 | 変動金利 | 固定3年 | 固定5年 | 固定10年 | 適用日・備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 琉球銀行 | 3.575% | 4.024% | 4.256% | 4.727% | 変動は2026年4月1日受付分から(基準金利) |
| 沖縄銀行 | 3.575% | 3.700% | 3.900% | 4.375% | 2026年4月1日現在(基準金利) |
| 沖縄海邦銀行 | 3.575% | 3.950% | 4.250% | — | 2026年8月3日現在 |
| 沖縄ろうきん | 0.9〜3.425% | — | — | — | 2026年5月1日現在。会員の方。一般の方は1.0%〜 |
| JAおきなわ | 公表ページに記載なし | — | — | — | 「住宅ローン特別金利をご提案中」とのみ。金利は店頭・商品概要説明書で |
| 【フラット35】 | 全期間固定 3.46〜5.69% | 2026年9月・借入期間21〜35年・融資率9割以下・最も多い金利3.46% |
表の数字は、各金融機関が公表ページに載せている金利をそのまま転記したものです。銀行3行の変動金利は「基準金利(店頭金利)」で、これがそのまま適用されるわけではありません。ろうきんだけが「0.9%〜」と実際に近い下限を公表しているのが特徴です。
②「店頭金利」と「実際に借りる金利」は別もの

銀行の住宅ローンは、基準金利から「引下げ幅」を差し引いた金利で実行されます。引下げ幅は年収・勤務先・自己資金・その銀行との取引状況などをもとに審査で決まり、県内の銀行は公表していません。だから「店頭金利3.575%」を見て「高い」と判断するのは早計で、事前審査を出して初めて「あなたの金利」が分かる、というのが実務の順番です。
公表されている中で実勢の手がかりになるのは、沖縄ろうきんの「年0.9%〜」(会員・2026年5月1日現在)です。全国の水準で見ても、2026年9月時点の変動金利の実行金利は1%台前半が多いと報道されています。ただし、引下げ幅は借りたときに固定され、基準金利が上がればその分だけ実行金利も上がります。「安く借りられた」ことと「上がらない」ことは別です。
③県内3行が3.575%で横並びの理由と、次に動く時期

3行の変動金利がそろって3.575%なのは、いずれも短期プライムレートに連動して基準金利を決めているためです。琉球銀行は2025年12月24日の短期プライムレート改定を受けて、2026年4月1日から基準金利を3.325%→3.575%に引き上げました。沖縄銀行は「年2回、3月1日・9月1日の短期プライムレートをもとに4月1日・10月1日から見直し」と明記しています。
つまり、2026年6月16日の日本銀行の利上げ(政策金利1.0%程度)は、まだ県内の変動金利に反映されていません。9月1日時点の短期プライムレートが上がっていれば、10月1日以降の見直しで基準金利がもう一段上がる可能性があります。変動金利で検討中の方は、事前審査の金利が「10月以降も同じか」を銀行に確認しておくと安心です。
④固定金利を選ぶなら — 3年・5年・10年とフラット35

固定金利選択型は、県内3行とも3年で3.7〜4.0%台、5年で3.9〜4.3%台、10年で4.4〜4.7%台(いずれも基準金利)です。これも引下げ後の金利で実行されますが、引下げ幅は変動より小さいのが一般的です。
全期間固定の【フラット35】は2026年9月で3.46%〜(借入期間21〜35年・融資率9割以下・新機構団信付き)。8月の3.29%から0.17ポイント上がり、現行制度で最も高い水準ですが、それでも銀行の10年固定の基準金利より1ポイント前後低い数字です。「35年間、返済額を確定させたい」という方には、いまも現実的な選択肢です。
⑤実際にいくら払うのか — 3,000万円を35年で借りた場合

実行金利は人によって違うので、想定金利を4つ置いて月々の返済額を計算しました(元利均等・35年・ボーナス返済なし)。
| 想定金利 | 月々の返済額 | 35年の総返済額 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 年1.0% | 84,686円 | 約3,557万円 | ろうきんの下限に近い水準 |
| 年1.5% | 91,855円 | 約3,858万円 | 全国の変動金利の実行水準に近い |
| 年2.0% | 99,379円 | 約4,174万円 | 変動が0.5〜1ポイント上がった場合 |
| 年3.46% | 123,293円 | 約5,178万円 | フラット35(9月の最頻金利) |
1.0%と3.46%では月々で約38,607円、35年で約1,622万円の差になります。この差は「金利が上がっても返済額が変わらない安心」の値段です。どちらが向いているかの考え方は金利が上がる局面での借り方で整理しています。
⑥沖縄で住宅ローンを組む方へ

- 店頭金利だけで比べない。事前審査を2〜3行に出して、引下げ後の金利で比べる
- 変動で借りるなら、10月以降の基準金利の見直しを織り込んで返済額を見ておく
- 固定を選ぶなら、銀行の10年固定とフラット35を同じ借入額・同じ期間で並べる
- 団信の上乗せ(がん・三大疾病など年0.1〜0.4%程度)は金利に足して比べる
当社の代表は宅地建物取引士・行政書士に加えてAFP(日本FP協会認定アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)の資格を持っています。物件探しと住宅ローンの資金計画を一緒にご相談いただけます。新築建売を仲介手数料無料でご案内できるしくみもあわせてご覧ください。
この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、特定の金融商品の勧誘や個別の助言ではありません。金利は各金融機関の最新の公表内容をご確認ください。
出典(2026年9月5日確認)
- 琉球銀行「しあわせの住宅ローン(金利選択型)」商品ページ、「住宅ローン変動金利の基準金利見直しに関するお知らせ」(2026年2月5日)
- 沖縄銀行「金利選択型住宅ローン」(2026年4月1日現在の金利)
- 沖縄海邦銀行「ローン金利のご案内」(令和8年8月3日現在)
- 沖縄ろうきん「ローン金利」(2026年5月1日現在)
- JAおきなわ「JAローン(住宅ローン)」ページ
- 住宅金融支援機構「【フラット35】最新の金利情報」(2026年9月)
- 日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年6月16日)
