2023.06.17 (更新日:2023.07.04)

【チラシ】賃貸VS持ち家論争

永遠のテーマ

結論

人による!


ごめんなさい。
でも、本当に人によるとしか言えないんです。
住宅ローンを組むか、そうでないかの違いしかないんですよね。

賃貸には賃貸のメリットがあるし、持ち家には持ち家のメリットがある。
これ以上の結論は出ませんし、ただのポジショントークにしかならないんですよね。
不動産営業マンは、どちらのメリットも強調できないとプロ失格なんです。

でもこれだとブログの意味がないので、今回は持ち家派に立って、賃貸派の主張の疑問点を突いてみます。

賃貸派の人はFIREの話をしたがる

まず、とある賃貸派の方の主張を採用します。

家を買うとFIREができない。

FIREと言うものをご存知でしょうか。
メラ系の呪文ではありません。
Financial Independence, Retire Early
「経済的に自立しながら早期退職する」
という意味です。

働いて15年〜20年か、そのぐらいで5,000万円以上貯めてアメリカ株に投資して仕事辞めて株の利回りで暮らすみたいな事です。
数年前にYouTubeで流行ってましたね。
最近炎上した芸人YouTuberや、ライオンキャラのYouTuberが有名です。

家を買うと、FIREを達成しづらくなる訳です。
でも、言うほどFIREってしたいですか?

世界一周したいとか、海外に長期滞在したいとか、わかります。
でもそんなものは仕事しながらでもできると思うんですよ。
そもそもFIREって稼ぐ能力が無いと何も始まらないんですよね。
じゃあ稼ぐ能力が無いならどうすればいいんでしょうか?

普通の会社員のケースで考えてみます。

  • 年収420万円
  • 年間250万貯金
  • 月に使えるお金14万円
  • 家賃6万円
  • 社会保険3万円
  • 水道光熱費1万円
  • 残り4万円で生活

年収420万円って、稼ぐ能力無いのか?って話になってしまいますが、現実的に中の上のクラスだと思います。
ただ、FIRE視点で考えると、これが最低水準なのかなと思います。
22歳で入社して20年勤め上げて42歳で退社する。
毎月残り4万円の生活費で生活して、趣味にも何にもお金使えず、我慢して苦労してようやく5,000万円貯めて仕事辞めて、インデックス投資するだけの人生だった。ってなかなか哀愁漂うものです。

年収420万円のFIREでこんなもんです。

年収420万の人はいくらの家が買えるのか

よく言われるのが年収の8倍理論です。
でも実際は、借入れ金額が返済負担率35%以下に収まっているかどうかを審査の基準にしている場合がありますので、もう少し多く借りられます。
じゃあいくらなんだ?ですよね。
こちらです。

  • 4,200万円

なかなか良い家買えますよ。

家を買う人生の方がよくない?

家は負債。これって本当?

あと信じられないのが、とある賃貸派YouTuberの方が、未だに当たり前の様に家は資産じゃなく負債だと発言されていました。
家は負債。
私がこの話を知ったのは25年前の高校生の頃です。
ロバートキヨサキ著の「金持ち父さん貧乏父さん」の中で語られてましたが、この話は当時高校生ながらに衝撃でした。
家は、資産だと思ってました。

でもこれって、金利が今とだいぶ違う時代の話なんですよね。
今、金利、1%とかそれぐらいです。
私の高校生の頃は調べたら4%〜5%の時代だった様です。
ちなみに、著者ロバートの時代である1980年代のアメリカは7〜8%だった様です。

なのに、日本において令和のこの時代に、未だに負債って言ってる人の根拠が怪しいんですよね。
確かに税金の話とか出てくるとややこしくなるので割愛します。
リセールバリュー、つまり既存建築物の再評価額は、建売の場合、昔と比べて高めです。

今の時代、家は負債とは言い切れない。

人生観が違う人同士が議論しても時間の無駄

でも、こんな事言ってもしょうがないんで、話を元に戻します。
家は負債だ〜、買ったら損するんだ〜って、金持ち父さんが言うなら説得力あるんですよ。
こう言う話って、金持ち父さんが、金持ち父さんを目指してる人に言うなら良いんですよ。
そうでない人が、そうでない人に言って何か意味あるのかって事です。

賃貸派がFIREと叫んで、持ち家派に最適解を説いても無駄なんです。
目指してないんですよ、FIRE。

持ち家派はFIRE目指してないんです。

なんなら70歳以上になっても働けるなら働きたい、って言う社会貢献が好きな人が多いんです。
経済活動を回すのが好きなんです。
なんでそんな若くしてFIREして引退したいのかわからないんです。
こんな事書いてて、持ち家派でFIREを目指してる人がいたら申し訳御座いません。
今で謝っておきます。

賃貸派は不動産投資の店子が減って欲しくない

極(きわみ)賃貸派の一人に勝間和代さんがいらっしゃいます。
この方は、住宅ローンが凄く悪い事の様に主張されてます。
ちなみに不動産投資やってらっしゃるようです。

ネットの情報なので間違ってるかもしれませんが、勝間さんが不動産投資をやってる事が事実かどうかは兎も角、「賃貸派は不動産投資家が多いのではないか?」と言う視点で物事を考えてみます。

冒頭で、ポジショントークについて軽く触れましたが、そもそもポジショントークとは何か?から入ります。

  • ポジショントークとは、マーケット全般で使われる用語で、市場参加者などが自らのポジションに対して利益が出て欲しい、といった願望を含んだ会話や発言などのことをいいます。

つまり、ポジショントークを不動産投資に当てはめると、店子の潜在客を減らしたくない訳です。
店子、つまり借家人ですね。
市場が持ち家ブームになると、今度は賃貸景気が落ち込む訳です。
そうなって欲しくないから、住宅ローンの悪い所ばっかり主張する訳です。

牛肉が嫌いな人をステーキ屋に誘うな

賃貸派が自分の理論を持ち家派に押し付けるのって、牛肉が嫌いな人にステーキ屋行こうぜって言ってる様なもんなんです。
ほっとけって話ですよね。ほっとけステーキ。
ネット上の、ネガティブな主張は一際目立つものです。

結局最後は・・・

賃貸のメリット、持ち家のメリット。
これについては、ネットの至る所に情報が転がってるので、わざわざ書く必要も無いですね。
いろいろ言っても最終的には好みです。
自分がどう言う人生を送りたいか。
これに尽きると思います。
私自身職業上、不動産営業なので、不動産投資家ばかりを悪く言う事もできませんし、仕事で賃貸仲介も行いますので、絶対にこっち!っていう誘導はできません。
なので最終的な判断はご自身でお願い致します。

要するに人による。って事ですね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。